海
今日は、海のように生きる日です。
海は大きく広く深く地球を包んでいます。
生命を育んでいます。
陽の光を照り返してキラキラ輝いています。
嵐に揉まれて、ゴーゴーと荒れ狂っています。
暗い夜の海に空の銀河を映して、神秘的に揺れています。
海にはあらゆる表情があります。けれど、
その自然な表情のひとつひとつが見る人を癒すのです。
今日、あなたは海の在り方を生きてみて下さい。
でも、一言で海の存在様式を表現するのは困難です。
ただ分かることは、
何かをしなくてはならないなら、海ではありません。
例えば、誰かに急かされていたり、社会的な制約にあくせくするなら、それは海らしくありません。
誰か特定の人を忌み嫌ったり、見下したり、えこ贔屓したくなったり、差別したくなる気持ちになるなら、それは海らしくありません。
まだ何の役にも立っていない新人を分け隔てなく世話をしたり、導いてあげることは、どんな生き物も受け入れる海に似ています。
朝は朝日を照り返し、昼は昼の日を照り付け、夕方は夕日を映して美しく輝く海は、その時々の誰が見ても心を洗う景色を提供してくれます。
台風や豪雨が荒れ狂った翌日は、まるで何事もなかったように青く澄んでいます。
物事を操作せず、ゆったりと大きく構えて見届ける日です。
今日は海のように生きる日です。