聞こえている筈です。
もう何度か出航を知らせる汽笛が鳴っています。
船出のときが来たのです。
大洋に出てゆく準備は整っています。
あとは、あなたが乗り込むだけです。
次はいつこの港に戻ってくるかは分からない。
いや、ひょっとしたらもう二度とこの港を訪れることはないのかもしれない。
でも、別れを惜しむときは過ぎました。
もう一便やり過ごそうなどと考えてはいけません。
よく見れば、船腹にあなたの名前が書かれているのが分かるでしょう。
そうです!
他の誰でもない。
今日、今、この港から船出をする人は、
あなたです!
☆ラ